メンタルヘルス不調で休職をされる方の中には、発達障害が背景にあるケースが少なからず存在します。こうしたケースの場合はうつ病や適応障害の復職とは少し違ったアプローチが必要となります。
発達障害が背景にあるケースの場合、疲れなどの体の感覚に気づきにくかったり、自己流の回復手段をとってしまったりすることがよくあります。また、一生懸命頑張っているにもかかわらず注意されてばかりで職場に行きづらかったり、あるいはなかなか職場になじめなかったりして、復職してもうまくいかないのではないかと心配している方もいます。こうした「発達障害の方によくある」状況を放っておいたままに復職をしても、残念ながらうまく適応できず、再休職につながってしまいがちです。
うつ病は、再発すると再発率が高まることが知られています。そのため、再発を予防する目的で医療機関はリワークプログラムを行いますが、医療機関では診断は行うものの実施するリワークプログラムは基本的に発達障害を考慮した内容にはなっていません。発達障害の方の場合、診断そのものより発達検査の結果など客観的なデータをもとに自分の特性を理解し、特性に応じた対応を考えることが必要で、こうした取り組みをしないと適応度が向上しません。そこで当オフィスでは発達障害の特性に配慮した復職支援を実施しております。
発達障害を抱えお仕事に困難を感じている方、発達障害でなくても休職を繰り返しがちになっている方は正しい回復のプロセスを踏まずに復職をしてしまっているかもしれません。今後も長く働いて行きたい、また休職しそうで心配という方は、ぜひ一度ご相談にいらしてください。プログラムについて興味を持たれた方も、お気軽にお問い合わせください。
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