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2021.1.18うつ病/適応障害/職場復帰支援

メンタルヘルス不調の方の職場復帰がうまくいくポイント①

職場復帰がうまくいくためのポイントの一つとして、正確な復帰判断が欠かせません。「良くなってから復帰する」、基本的なことですが、これが最も大切な事ですね。それでは、主治医は正確に判断してくれるものでしょうか。

実は、そうとも限らないのです。まず、復帰の際の「良くなった状態」とは「病状の回復」だけではなく、「フルタイムで働けること」が必要です。なぜなら、復帰後はフルタイムで働くからです。休み中は状態が良くても働いたら再び悪くなるかもしれませんし、休んでいるのですから「フルタイムで働けるか」はやってみないとわかりません。主治医の「復帰可」の判断は「間違いなく復帰可」というより、「回復したけど勤務はやってみないとわからない」という判断です。

やってみないとわからないからやってみる、これは理に適っています。そのために試し勤務という制度がありますね。試してみたけどまだ早かったなという場合(試し勤務は色々と問題があるのですがここでは触れません)、再療養になります。再度挑戦すれば良いのですが、このプロセスは本人にとって負担が大きく、回復まで時間を要します。何度も繰り返せば自信も無くすでしょうから、あらかじめ正確に復帰判断をしてもらい、復帰を成功に導く方が良いのです。

そこで役立つのが生活リズム表です。直近の生活リズム表を職場に提出することで、職場が適切な復帰判断をする可能性がぐっと高まります。作成と評価のプロセス自体が復職支援としても機能します。なお、生活リズム表作成は適切な行動計画と評価、振り返りをせずに一人で行ってもあまり意味がなく、専門家とともに取り組むものです。通院先に心理士がいなければ、当オフィスにご相談ください。現在はオンラインでも有効な面談ができますし、お勤め先によっては助成が使えることもあります。

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