ブログ | 子どもの強迫性障害、不登校を改善 東京都中央区

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2025.3.10子どもの強迫性障害

目に見えないOCD 精神的強迫行為

目に見えない強迫行為というのをご存知でしょうか?
OCDといえば、繰り返し手を洗う、鍵を閉めたか何度も確認するといったような、強迫行為の印象が強いでしょう。OCDによって生活の支障に直結するのは強迫行為ですし、特に子どものOCDの場合は親が症状に気づくので、強迫行為に目が行きがちなのは無理もありません。

しかし、実は見えない強迫行為というのも存在するのです。これは「精神的強迫行為」と言われるもので、例えば頭の中で数を数えたり、記憶を頼りに確認行為(メンタルチェキング)をしたりするものです。例えば、子どもから毎日のように「今日は人にぶつかってないよね?」と確認されていたとしましょう。あまりにもしつこく聞いてくるので「そんなこといちいち聞かないで!」と言ったところ、子どもの確認行為が見られなくなったということがあるかもしれません。ですが、実はその子どもは親に確認をする代わりに、今日1日の出来事を朝から順番に振り返って誰にもぶつかっていないということを確認する行為を頭の中で行っている場合があります。そのために、夜長い時間をかけて思い出さなければ気が済まず精神的な苦痛を伴います。また、周囲からするとただぼーっとしているだけに見えてしまうため、周囲が声をかけたり、早く寝るように注意したりすると、また初めから思い出さなくてはならず、その結果、親子関係にヒビが入ってしまうこともあります。

一見すると強迫行為がなくなったように見えても、頭の中で強迫行為をしている場合は根本的なOCDの改善には至っておらず、不安や苦痛が続いてしまいます。

繰り返しの強迫行為は見られなくなったけど、何か考え事をしている時がある、いつまで立っても不安が消えないと言った時は、精神的強迫行為を行っている可能性があります。そのまま放置していても症状は改善せず、何かのきっかけでさらに大きな症状に発展してしまう場合もあるので、まずは当オフィスのような専門家にご相談ください。

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