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2022.4.4子どもの強迫性障害

子どもの強迫性障害の特徴② ~抜毛・皮膚むしり・爪噛み~

強迫性障害に関連した症状として良く知られているものに、抜毛、皮膚むしり、爪噛みのような身体集中反復行動(BFRB)があります。

これらの症状は従来より“単なる癖”と思われがちで、あまり問題視されずに見過ごされてきました。BFRBは児童期~思春期に始まりやすいと言われていますが、実際にこうした行動があっても医療機関に受診されることは少ないようです。もちろん一過性の癖として終わることもあります。ですがBFRDが長期にわたると、医学的問題や心理的な悩みに繋がることがあるため、“単なる癖”と決めつけず、早い段階でケアしてあげることが大切になります。

BFRBは「やめようとしても、やめられない」というコントロールの難しさがあることから、強迫性障害との関連があると言われています。そのため「やめなさい!」と注意してもなかなか止めることができず、注意される本人も注意する家族もお互いにストレスが貯まっていってしまいがちです。注意してもなかなか止める事が出来ない場合は、そこに強迫観念が隠れているかもしれません。それでも注意をすることを続けていくと、本人の症状も家族との関係もどんどん悪い方向に向かっていってしまいます。

悪循環に陥っていると、家族の力だけで抜け出すことは難しくなります。そんな時は医療機関への受診やカウンセリングを受けることをおすすめします。ですが、どうしても“単なる癖”という思いがあると医療機関への受診にはハードルが高いかもしれません。また状況によっては、医療的なケアがなくても家族関係や本人のストレスが改善されることで症状が落ち着くこともあります。ご心配の方は一度カウンセリングを受けることをご検討してみてください。

ご興味のある方は以前の記事「子どもの強迫性障害の特徴」もご覧ください。

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