ブログ | 子どもの強迫性障害、不登校を改善 東京都中央区

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2024.9.19子どもの強迫性障害

子どもに強迫症状があるのですが、本人が来談しなくても親だけの相談で改善するでしょうか?

子どもの強迫の場合、全てとは言いませんが、多くのケースで改善がみられます。小学校高学年の子どもが強迫症状を呈し不登校になった事例がありました。かなり早期に強迫症状も不登校も改善しましたが、終始ご本人は来談されずご両親のみ来談しておられました。
どうして親御さんだけで改善できるかというと、子どもの強迫の場合は強迫症状を強めてしまっている要因を見つけて、その要因を減らしていくことによって改善が見込めるからです。例えば、子どものストレスや疲労の元になっていることを減らす、自尊感情を低くしてしまっている要因を取り除く、本人が喜びや安心感を抱けるような環境を用意するなど、本人を取り巻く環境を調整してあげることだけでも、充分に改善します。
また、家族が強迫行為に巻込まれてしまっている場合も少なくありません。その場合も、親御さんの対応の仕方を変えて、子どもと一緒に強迫症状をやっつけていく関係性にすることで、改善します。子ども自身が来談を嫌がったり、相談先に連れて行けない場合もよくあります。そんなときは、親御さんだけの来談でも大丈夫ですので、ご遠慮なく相談していただけたらと思います。
親御さん自身が、子どもの対応に疲弊してしまって、冷静に対応することが難しくなってしまうこともあると思います。その場合は、まず親御さん自身にカウンセリングを受けてほしいです。子どもの状態を知り、どうすれば改善するか見通すことで冷静になり、場合によっては自分自身のケアを優先して心に余裕を持てるようにしていくことで、子どもの強迫が改善に向かいます。なかなか改善せずどうして良いか分からなくなっていましたら、私たちと一緒に良い手立てを考えて参りましょう。

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