心の健康を考える上で、BPSモデルという観点があります。
これは生物(Bio)、心理(Psycho)、社会(Social)の頭文字をとったものですが、症状を単なる生物学的な問題として捉えるのではなく、心理的、社会的背景も重要な要因として捉えるというものです。
薬物療法を中心とする医療機関では、この中でも特に生物(B)の部分に注視しがちです。もちろんそれで改善する場合もありますが、お薬を飲んでも解決しないときは、心理(P)や社会(S)の部分に課題を抱えていることが多いです。
例えば、強迫症がある子どもの場合では、親に甘えたいけど上手に甘えられない、学校にうまく馴染めていない、無理に馴染もうとして過剰適応になっている、習い事が多くてストレスを抱えているといったような、背景が要因となっていることが多く、これらはお薬を飲むだけで改善されるものではありません。
心理士はその名の通り心理(P)の専門家です。それと同時に生物(B)と社会(S)の視点も大切にしながら、見立てや介入を行っています。当オフィスのメンバーは全員が心理士であり、強迫症や不登校に関する広い視点からの対応を行います。
医療機関に通ってお薬を飲んでいるけどなかなか改善しない、いきなりお薬を飲むのは不安という方でもお気軽にご相談ください。
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・ひきこもりと強迫症(強迫性障害)について
・子どもの強迫の巻き込みへの対処
・強迫性障害になったら学校を休ませるべきか