新型コロナウィルスの感染拡大に伴い始まった休校措置により、子どもは自宅にいることが多くなりました。そうした状況で、子どもの“コロナ疲れ“が指摘されています。
これは、通学といういつもの習慣が崩れていること、生活のなかで自然と発散されていたストレスを発散できないことなどが大きな要因です。考えてみれば、これは大人でも同じことですね。例えば、異動になってそれまでの習慣が崩れたら慣れるまでストレスが増大し、隣の席の人に話して発散していたストレスも発散できなくなります。今は家にいることも求められており、家族と距離をとれないことも大きなストレスでしょう。兄弟喧嘩が増え、だらしなくなり、赤ちゃん返りをしたり、塞ぎ込んだりするかもしれません。勉強もせず、スマホを眺めてばかりの子もいるでしょう。
そうした行動を見ると親はイライラしますが、叱るよりも多めに見てあげましょう。このような環境で子どもが普通ではない行動をとることは、おかしいことではありません。通常、環境が元に戻ればそのような行動は消失しますから、親はどっしりと構えましょう。
しかし、この状況は大人もストレスが溜まります。もしどうしてもイライラして爆発しそうなときには、一時的にひとりになるのが最も有効な対処です。そうしたときに逃げ込める空間を家の中に作っておいて、親子とも使えるようにしておきましょう。
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