ブログ | 子どもの強迫性障害、不登校を改善 東京都中央区

ブログ

2020.8.20子どもの強迫性障害

子どもの強迫症状に家族が巻き込まれてしまったら

子どもの強迫症状に家族が巻き込まれてしまい、それによって家族関係が悪くなることがあります。例えば、子どもが繰り返し「大丈夫?」と確認してきたり、誰かが触ったものをすべて除菌することを求めたりします。このような要求を繰り返されると家族は疲れ切ってしまい、要求してくる子どもを過度に叱ったり、拒否するようになってしまいます。この場合、家族が叱っても効果はなくむしろ不安が高まって強迫観念が強まり、拒否し続ければ関係は悪化します。反対に、親が根負けして、あるいは良かれと思って子どもの要求を受け入れ続けると要求はエスカレートしていき、子どもの強迫行為は劇的に悪化していきます。これらのように過度に感情的に接したり、要求を受け入れ続けることを「巻き込まれる」と言います。

子どもの強迫性障害を改善させるには、まずは、家族が強迫性障害について理解して、子どもと一緒に強迫症状をやっつけていくサポーターになることが必要です。その際に、強迫性障害と子ども自身を分けて考えることがうまくいくコツです。巻き込まれてしまうと子どもと強迫性障害を分けて考えられなくなり、強迫性障害が問題であるにもかかわらず子ども自身を問題だと捉えて責めたり、強迫行為を全て受け入れて悪化を招く要求まで受け入れることになりがちです。

しかし、そうは言っても巻き込まれの状態にある家族が当事者のみで巻き込みと悪化の悪循環から抜け出すことは非常に困難で、専門家に相談しないとまず解決に至りません。当オフィスのカウンセラーはこのような状況にあるご相談者を多くサポートし解決に至っておりますが、あまりに長い時間を経過し複雑にこじれた方は改善しにくく、多大なお時間と労力を要します。できるだけお早めにご相談いただければ幸いです。

————————————————————————————————————
関連記事

子どもへのイライラを止める方法
子どもにも簡単にできる心を落ち着かせるリラクセーション法
強迫性障害の子どもへの接し方(概ね10歳前の子どもの場合)