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2019.9.27子どもの強迫性障害

子どもの強迫性障害の特徴

強迫性障害では、強迫観念と強迫行為が繰り返されます。例えば、手が汚いので洗わないといけない(強迫観念)ので、手を洗う(強迫行為)、それを安心するまで必要以上に何度も繰り返すといった状態です。洗浄強迫、確認強迫などがよく知られており、一般的に成人に多い病気とのイメージがありますが、この病気は大人だけのものではありません。
10歳頃が発症の一つのピークで、小学校低学年の子どもにも見られますが、小学生(特に低学年)の場合は最初から強迫性障害を心配されて連れてこられることはあまり多くありません。

それは、子どもの強迫性障害では強迫観念が漠然としていること、他の症状に頻繁にマスキングされるためです。
例えば、「今日は何か悪いことが起きる」といった漠然とした不安、「給食に毒が入っている」といった現実離れしたことを口にします。
何かおかしなことを言っているのはわかりますが、強迫観念だとは気がつかれにくいのです。さらに、強いこだわり、常同行動、チック、抜毛、自傷などが併存していることが多く、それらの問題の陰に隠れていて、気がつかれにくいのです。

これらは大人からすると「変なことを言っているが、まあ子どもの事だから」と思われて、強迫の問題が見過ごされてしまいます。
もし、以前は見られなかったのに、子どもにそのような症状が継続的に見られたら、強迫性障害が隠れているかもしれません。
早めに対応すれば、問題がこじれなくて済みます。
ご心配であれば、ご相談してみてください。

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